道具

携帯をiPhoneに替えてブログを書いてます。
オレの日常にはとっても使える道具です。
どうも相性がよろしいようで。
いやいやiPhoneの話はどうでもよろしいのだが。

ある程度以上の年齢になると、
「世の中便利になりすぎるのもどうか」
と言う人が多くなりませんか。

その通りだと思うわけです、あたくしも。
ちょっとぐらい不便な方が、人間、工夫が利いてよろしい。
ちょびっとは無理するくらいが丁度良いと、常々思っとります。
アタシの場合、根が自堕落だから逆に意識するのでしょうが。

そんな事を考えていたら、昔、たぶん25年くらい前に
みなみしんぼう氏が「人間の利便性追求と能力後退」的な
テーマの対談の中で、雑談としてこんな事言ってたのを
思い出しました。

「今の子は、ナイフでロクに鉛筆も削れないって批判、
あるでしょ?その批判は違うと思うよ。われわれ、
原始人みたいに木の枝で火をおこせないでしょ?
ライターで火をつけてる奴に向かって”小枝で火も
つけられねぇんじゃしょうがねぇな”なんて責める?
いいんです。鉛筆削りで削れば。電動でいいんです。
原始時代にマッチ持ってったら、原人のみなさん、
誰も小枝なんか使わないっつうの」

みたいなの。ここが好きで覚えてる。

ところで、この頃まで世間のおっちゃん達の
大多数は「鉛筆削り機=劣。ナイフを使える=優。」
感覚だったんだな。だから、みなみしんぼうの
この視点が活きるワケですね。

それが昨今では、もうナイフは発禁!つんだから、
いつの間にか逆転しましたねぇ。手詰まりだねぇ。

いくら理解し難いガキの凶悪事件が多発しているから
っつったってねぇ。
「この道具はこうやって使うんだ」「こういう風には
つかっちゃいかん」なんてキチンと教えてくれる大人、もう職人の世界ぐらいかもしんないな。

「バカと鋏は使い様」ってのも聞かなくなったな。

どっちもとっても大事なことだと思うんだがなー!
| - | 09:25 PM | comments (2) | trackback (0)
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