Hard Luck Woman / from KISS

KISS! KISS! KISS!!!

わしらが昔、若かった頃、
キッスっちゅうロックバンドが大層人気があってのう。

エアロスミス、クイーンなんかと覇権を争っておったんじゃ。

そのうちチープトリックとか、ジャパンとか、
おお、ベイシティーローラーズとか、エンジェルとか、
婦女子が騒ぐバンドも多かったのう。

わしはどっちかっちゅうとエアロスミスが一番だったんじゃが、クイーンもキッスもそれなりに聴いておったんじゃ。

キッスはロック好きでない連中にもファンが多かったのう。
漫画っぽかったからかのう。
ポールスタンレーモデルのギターを持っとる輩もおったのう、あれらは今もギターでいられてるのじゃろうか。

わしは、デトロイトロックシティーとラヴガンとそして何よりもこのハードラックウーマンが大好きじゃった。

テレビドラマ“俺たちの旅”の音楽以来、
12弦ギターの音が大好きだったんじゃのう、
このハードラックウーマンにもイカれてしもうたワケじゃ。

この曲はキッスのドラマー、ピータークリスが歌っておる。
ちょっとロッドスチュアートみたいじゃが、
ええ味わいがあるのう。

んだもんだで、ヘヴィーズのハードラックウーマンも、
ドラマーであるサノヴァビッチが歌ったんじゃ。

こいつがまた、歌入れの時に何の準備も練習もして来んもんだで、往生させられたのう。

んまぁ、最終的にはウントコドッコイショ的な
サノヴァビッチ節が出来上がったけん、良しじゃ。

そしてこの曲には、サノヴァビッチの古くからのグルーピーであるヤエコビッチ嬢がバッキングヴォーカルで参加しておる。

録音途中に止むにやまれぬ事情でリタイアされたのは残念じゃったろうのう。

ヘヴィーズのハードラックウーマン、んまぁこんなもんじゃ。

よろしくしてけれ。




2014.2.14 by タイラ