僕は自分で勝手に映画期に入ると映画ばかりを観て過ごす。活字からはとんと遠ざかってしまう。逆に小説を読みたい時には小説ばかりとなる。ついこの前、久しぶりの小説期に入った。

こうなると電車で小説、帰って小説、飲んで小説、朝起きてちょっと小説と、こういう具合だ。どうしてこういつも極端でバランスを欠くのか、自分で自分に辟易とするが、これはもう性分だからと、全く反省しない事にしている。

今回のきっかけは今週末9月5日(土)の千里丘HASHイベントだ。
(HASH HASH GUMBO♪ → http://hash199853.blog47.fc2.com/blog-entry-1486.html)。
東海道新幹線・車中の往復6時間、ちょうど良い感じの長編小説を読もうと思ったのが始まりなのだ。

本屋に向かう道すがら、東野圭吾の何かにしよう、と思いついた。僕にとっては、興味をそそられない作家なのだが、ここまでウケている、その、何というか内訳を知りたい。その意味で一冊やっつけておこうと。本屋に着いて文庫コーナーへ。ほらね、東野啓吾とか石田衣良、井坂幸太郎がずばばばばばっと並んでいる。やっぱやーめた。またいつかでいいや。オレはきっと東野&石田は読まないのだろう。

とりあえず数冊買って帰り、クライマーズハイ/横山秀朗(テレビで映画やっていたから)から読み始めた。するとかなり活字に飢えていた事に気付く。普段あまり読まないハードボイルドなものや、近年の直木賞モノ、「40ヤモメのオレが読んでどうなの?」と思う江國香織までとにかく貪っている。2週間で既に10冊を超えた。

こういう時はいつも、質感の違う小説を混ぜこぜにして読むのだけれど、だいたい間に挟まるのが時代小説、市井もの。短編と長編を平行して読むこともある。最近気に入った市井ものは、アンソロジー形式の「親不孝長屋」「世話焼き長屋」「たそがれ長屋」という全3巻シリーズだ。これはナカナカだ。新潮文庫だ。近年出版されたものでは無いのだけれど、収録作家は池波正太郎、山本周五郎、平岩弓枝、北原亞依子、山本一力、宮部みゆき...といった具合。おお、お得。藤沢周平の「橋ものがたり」もステキなアンソロジーだった。

9月5日の演奏方針はほぼ固まったので、一昨日から「風に舞い上がるビニールシート/森絵都」と「銀しゃり/山本一力」を平行して読んでいる。「銀しゃり」。なんてステキな。そんなワケで新幹線車中は「銀しゃり」のクライマックスになりそうだ。このクライマックスに乗っかって良い演奏が出来ればいいなぁ。
| - | 11:42 PM | comments (7) | trackback (0)
PageTop |  | 

NEW ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK

SEARCH

CALENDAR

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
<<  2009年08月  >>

ARCHIVES

LINK

PROFILE

OTHER

POWERED BY

BLOGN(ぶろぐん)